ラボグロウンダイヤモンドの購入を検討する際、多くの石に付帯する「IGI鑑定書」がどのような信頼性を持つのか、不安を感じる方も少なくありません。
この記事では、IGIがラボグロウンダイヤモンドの鑑定において世界標準となった背景と、GIA等の他機関との違い、後悔しない品質の選び方を詳しく解説します。
なぜラボグロウンダイヤモンドではIGI鑑定書が世界標準なのか?

ラボグロウンダイヤモンドの市場において、IGI(International Gemological Institute:国際宝石学研究所)の鑑定書は、事実上の世界標準(デファクトスタンダード)として広く普及しています。
1975年にベルギーのアントワープで設立されたIGIは、現在は10か国に29のラボと18の宝石学スクールを展開する国際的な機関です。
とくにラボグロウンダイヤモンドの分野では、その歴史的な先駆性が際立っています。
IGIがラボグロウンダイヤモンドの鑑定において主導権を握った最大の理由は、2005年という極めて早い段階でラボグロウンダイヤモンドのグレーディング(品質評価)を正式に開始したことにあります。
当時、他の主要な鑑定機関が天然ダイヤモンドの価値を守るためにラボグロウンダイヤモンドの扱いに慎重であった中、IGIはいち早く「天然ダイヤモンドと化学的・物理的・光学的に同一」であるという科学的事実に基づき、詳細な鑑定基準を確立しました。
この先駆的な取り組みにより、世界中のラボグロウンダイヤモンド生産者はIGIに鑑定を依頼するようになり、膨大な鑑定データとノウハウがIGIに蓄積されることとなりました。
2018年にアメリカ連邦取引委員会(FTC)が、ダイヤモンドの定義から「天然(natural)」の語を削除した際も、既にIGIの鑑定システムは完成されており、業界全体の信頼を支える基盤となっていたのです。
現在では、ラボグロウンダイヤモンドの流通においてIGI鑑定書の有無が、その品質を客観的に証明する最も重要な指標となっています。
IGIのグローバルな展開と教育体制
IGIは単なる鑑定機関にとどまらず、世界中で宝石学スクールを運営し、ジュエリーのプロフェッショナルを育成しています。
このような教育体制が整っていることで、世界中のどの拠点においても一貫した基準での鑑定が可能となり、国境を越えて流通するラボグロウンダイヤモンドの品質を均一に保つ役割を果たしています。
2026年現在も、日本国内を含め世界各地でIGIのトレーニングが実施されており、その鑑定基準は常に最新の技術動向に合わせてアップデートされ続けています。
参考: ラボグロウンダイヤモンドの市場、アントワープのダイヤモンド流通に関するJETROの報道
IGI鑑定書とGIAや国内機関のグレーディングにはどのような違いがあるのか?

ダイヤモンドの鑑定において、GIA(米国宝石学会)は世界で最も権威ある機関として知られていますが、ラボグロウンダイヤモンドに関してはIGIとGIAで評価の傾向に若干の違いが見られます。
一般的に、GIAのグレーディングはIGIよりも厳格であるとされる傾向があり、同じ品質の石であっても鑑定機関によってグレードがわずかに異なることがあります。
例えば、同じ石でも、鑑定機関によってグレードの判定に幅が出ることがあります。
日本国内で馴染み深い中央宝石研究所(CGL)と比較した場合も、同様の傾向が見られます。
CGLは日本国内で非常に厳しい鑑定基準を持つことで知られていますが、ラボグロウンダイヤモンドの鑑定においては、世界的な流通量と基準の統一性の観点からIGIが選ばれることが一般的です。
国内最大手のCGLも信頼性は極めて高いですが、グローバルな市場価値や、ラボグロウンダイヤモンド特有の製法(CVDやHPHT)に関する詳細な分析データに関しては、世界中に拠点を持ち膨大なサンプル数を扱うIGIに一日の長があります。
| 項目 | IGI (国際宝石学研究所) | GIA (米国宝石学会) | CGL (中央宝石研究所) |
|---|---|---|---|
| 主な拠点 | 10か国に29ラボ | 世界各地(東京含む) | 日本国内 |
| LGD鑑定開始 | 2005年〜 | 後発 | 後発 |
| 基準の傾向 | 標準的・グローバル | 非常に厳格 | 非常に厳格(国内標準) |
| 特筆事項 | LGD鑑定の先駆者 | 4C基準の創始者 | 国内で広く用いられている |
参考: IGIとGIAで評価の傾向に若干の違い、ジュエリーの知識
IGI鑑定書付きの石を後悔なく選ぶための品質基準とは何か?

IGI鑑定書が付いているからといって、すべてのラボグロウンダイヤモンドが同じように美しいわけではありません。
IGI鑑定書の読み方を正しく理解し、自分にとっての「品質の床(最低基準)」を設定することが、後悔しない選び方の第一歩です。
IGI鑑定のラボグロウンダイヤモンドを選ぶ際は、クラリティ(透明度)でVSクラス以上、カラー(色)でFカラー以上を一つの基準に据えると、肉眼で欠点が見えない石を選べます。
これはTRUE.が採用している品質基準とも一致します。
また、IGI鑑定書には4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)以外にも重要な情報が記載されています。
特に注目すべきは「Proportions(プロポーション)」と「Finish(フィニッシュ)」の項目です。
ポリッシュ(研磨の状態)とシンメトリー(対称性)がともに「Excellent」または「Ideal」であることを確認してください。
さらに、ガードル部分へのレーザー刻印の有無も重要です。
IGIの鑑定済みルースには、肉眼では確認できないほど微細な鑑定書番号が刻印されており、これによって鑑定書と現物が同一であることを証明できます。
- カラーグレードの確認: 無色透明とされるD、E、Fカラーの範囲から選ぶことで、プラチナなどの地金にセットした際にも黄みを感じさせない美しい仕上がりになります。
- クラリティグレードの選定: VSクラス以上であれば、肉眼で内包物を確認することは困難です。透明感を重視する場合も、まずはVSクラス以上が確保されているかを鑑定書で確かめてください。
- カットグレードの確認: ダイヤモンドの輝きを左右する要素です。鑑定書に記載されたカットの評価を確認し、輝きの強さを重視する場合はIdealまたはExcellentを目安にしてください。
- 製造方法(Origin & Type)のチェック: CVD(化学気相沈着法)かHPHT(高温高圧法)かの記載を確認します。どちらも天然ダイヤモンドと同一の特性を持ちますが、鑑定書にはその出自が明記されます。
参考: クラリティ(透明度)やカラー(色)の基準、ダイヤモンドの評価基準4Cとグレード
鑑定書がもたらす「自分の基準」への静かな確信とは何か?

ジュエリーを選ぶ際、かつては「将来の資産価値」を過度に重視する風潮がありました。
しかし、現代において自立した価値観を持つ人々は、資産価値という不確実な未来の指標ではなく、今の自分が心から美しいと感じ、その美しさが科学的に証明されているという「確信」を重視しています。
IGI鑑定書は、その石が「天然ダイヤモンドと化学的・物理的・光学的に同一」であることを第三者機関が厳正に証明した公的な記録であり、自分の選択に根拠を与えるものです。
資産価値や投資性を煽る言葉に惑わされるのではなく、鑑定書に示された4Cの数値を「自分の美意識の基準」として読み解く。
このプロセスこそが、ジュエリーを所有する喜びをより深いものにします。
例えば、特定のカラット数や、一切の妥協を排したカラーグレードを選ぶことは、自分自身の生き方や価値観を象徴する行為でもあります。
誰かの基準ではなく、自分自身の基準で選び抜いた一石には、他者と比較できない唯一無二の価値が宿ります。
TRUE.がIGI鑑定書にこだわり、受注仕立てを貫く理由
TRUE.では、一粒ネックレスと、0.5ct以上の一粒ピアスにIGI鑑定書を付帯させています。
当社の基準として、一粒ネックレスと一粒ピアスはFカラー以上・VSクラス以上、テニスブレスレットはFカラー・VSクラス・VGカットという基準で石を厳選しており、その品質を客観的な数値で証明することが、お客様への誠実さであると考えています。
TRUE.は品質基準を公開し、一粒ネックレスと0.5ct以上の一粒ピアスについては鑑定書で基準を満たしていることを示しています。
また、TRUE.は在庫を売るのではなく、ご注文をいただいてから一点ずつ職人が仕立てる「受注仕立て」のスタイルを貫いています。楽天市場店「ダイヤモンド専門店TRUE.jewel」では、お客様が4種の爪デザイン(6本爪・4本爪・4本割爪・フクリン)とカラットを自由に組み合わせ、自分だけの設計でジュエリーを構築できます。
注文を受けてから職人が一点ずつ仕立てるため、お届けまで3〜4週間(最短21日)の時間をいただいておりますが、この待つ時間こそが、自分だけの基準で選び抜いた石が形になるための「仕立ての時間」となります。
地金にはプラチナPt900のみを使用し、一粒ネックレス(0.5〜1.0ct)、一粒ピアス(0.3〜1.0ct)、テニスブレスレット(総カラット2.0〜10.0ct)など、長く愛用いただけるラインナップを展開しています。
価格の安さを追うのではなく、基準・証明・仕立てのすべてにおいて妥協しない姿勢。
それが、自分の人生を自分の基準で選びたいと願う方々へ、TRUE.が提供できる価値です。
TRUE.の品質と仕立ての約束
TRUE.では、一粒ネックレスと一粒ピアスにFカラー以上・VSクラス以上、テニスブレスレットにFカラー・VSクラス・VGカットという品質基準を適用し、一粒ネックレスと0.5ct以上の一粒ピアスにはIGI鑑定書を付帯させています。
既製品をそのまま受け取るのではなく、自らの手でデザインと石のスペックを組み立てる体験は、単なる購入を超えた「自分への信頼」を築くプロセスとなります。
楽天市場店での詳細な選択肢を通じて、あなただけの確信の一石を見つけてください。
- 楽天市場店で仕立てを始める: 一粒ネックレスのカラットと爪デザインを選び、あなただけのジュエリーを構築してください。(楽天市場店の商品ページ)
- コレクションを見る: TRUE.が展開するピアスやテニスブレスレットなど、すべてのラインナップをご確認いただけます。(コレクション)
よくある質問
Q1. IGI鑑定書とは何ですか?
IGI(国際宝石学研究所)という専門機関が発行する品質の証明書です。
ダイヤモンドの大きさや輝き、透明度などを世界共通の基準で評価し、その石の品質を客観的に証明する役割を持っています。
Q2. GIA鑑定書よりもIGI鑑定書の方が優れているのでしょうか?
どちらが優れているというわけではなく、得意分野が異なります。
IGIは早くからラボグロウンダイヤモンドの鑑定を本格的に始めたため、この分野では世界で最も普及しており、比較検討しやすいのが特徴です。
Q3. 手元のダイヤモンドが鑑定書の内容と一致しているか確認できますか?
はい、確認できます。
多くの石の側面に、鑑定書と同じ番号が極小のレーザーで刻印されています。
鑑定機関の公式サイトでその番号を入力すれば、内容が一致するかどうかを簡単に照合することが可能です。
Q4. 日本の鑑定機関の証明書とIGI鑑定書、どちらを選べば安心ですか?
世界的な流通や実績を重視するなら、標準となっているIGIがおすすめです。
国内機関も信頼できますが、ラボグロウンに関してはIGIの方が鑑定実績が豊富で、より詳細な評価基準が設定されています。
Q5. 鑑定書があれば、実物を確認しなくても品質は十分わかりますか?
鑑定書で品質の目安はわかりますが、実際の輝きには個体差があります。
鑑定書に記載されたグレードを参考にしつつ、信頼できる販売店で写真や動画を見せてもらうなど、詳細を確認するとより後悔が少なくなります。



